2017年9月18日(月)〜9月22日（金）の週に、FX業者のサイトがDDoS攻撃に遭い、サイトの閲覧、取引システムへのログインができないという現象が発生しました。
DDoS攻撃とは?
ウェブサービスを稼働しているサーバやネットワークなどのリソース（資源）に意図的に過剰な負荷をかけたり脆弱性をついたりする事でサービスを妨害する攻撃、サービス妨害攻撃のことです。
攻撃の主な目的はサービスの可用性を侵害し、具体的な被害としては、トラフィックの増大によるネットワークの遅延、サーバやサイトへのアクセスを不能にします。
また、被害者に経済的ダメージを負わせる事を目的として行われる場合もあり、EDoS攻撃(Economic DoS Attack)と呼ばれます。たとえばクラウド上で従量課金されているサービスにDoS攻撃をしかければサービスの運営者に高額な課金を発生させることができるそうです。(Wikipediaより)
今回FX業者のサイトに起きたのは、
DDoS攻撃を受ける→海外からの攻撃だということが判明→防衛策として通信を遮断→サイトへのアクセスが不可能な状態が続く
こういった状況で、サイトへのアクセスができませんでした。
被害を受けたFX業者
FXトレードフィナンシャル
2017年9月16日(土)にホームページへのアクセスが不安定になる。
マイページへのアクセスが不可能となり、クイック入金・出金・振替、新規口座開設、バイトレの取引が不可能。完全復旧は9月19日(火)18:30頃
>>>FXトレードフィナンシャルが受けたDDoS攻撃のニュース詳細
ヒロセ通商
2017年9月18日(月)10時15分頃より、ヒロセ通商のサイトに対するサイバー攻撃（DDOS攻撃）があり、取引ツールへのログイン、ホームページへアクセスし難い状況が続く。
11時28分頃に復旧し、取引ツールへのログイン、ホームページへのアクセスは可能。
>>>ヒロセ通商が受けたDDoS攻撃のニュース詳細
マネースクウェア・ジャパン
2017年9月22日(金)午前10時6分に、ホームページ、マイページならびにスマートフォンアプリ『FX ポケトラ』へログインがしづらい状況が確認され、その後の調査により、外部からのサイバー攻撃（DDoS攻撃）によるものと判明。セキュリティの観点から意図的にアクセスを遮断。その後、同日12時35分に解消。今回のサイバー攻撃においては、ネットワーク負荷を狙った攻撃のため、個人情報等が漏えいすることはないと説明。
>>>マネースクウェア・ジャパンが受けたDDoS攻撃のニュース詳細
外為どっとコム
2017年9月21日(木)午前9時15分から午前10時の間、ホームページ、為替情報サイト「外為情報ナビ」、スマートフォンアプリ「外貨ネクストネオ」にログインしづらい状況が発生。原因は調査中だが、外部によるDDoS攻撃の可能性が高いと発表。アクセスしづらい状況は午後4時時点で解消。顧客の情報漏洩などは発生していない。
>>>外為どっとコムが受けたDDoS攻撃のニュース詳細
マネーパートナーズ
2017年9月21日(木)午前8時1分頃〜9時30分頃の間、マネーパートナーズが提供しているクイック入金に関して、サービスの委託先である決済代行会社が提供する別サービスがDDOS攻撃を受け、クイック入金が一時的に利用できない事象が確認されたが、その後復旧。
マネーパートナーズの顧客には影響はなし。
>>>マネーパートナーズが受けたDDoS攻撃の詳細
インヴァスト証券
2017年9月21日(木)午前8時頃から9時30分頃、2017年9月22日(金)午前8時40分頃から9時20分頃にかけてMyページおよび即時入金障害が発生。調査の結果、本事象の原因がインバスト証券と即時入金サービスを提供しているビリングシステム社に対する外部からのDDos攻撃が判明。その後解消。
個人情報の漏洩、また改ざん等は発生していない。
>>>インヴァスト証券が受けたDDoS攻撃のニュース詳細
DDoS攻撃への今後の対策
今回のDDoS攻撃は、突然起こり、トレーダーとFX業者にとって、とても不都合な状況を引き起こしました。
こういった状況を踏まえて、FX業界では少しずつ対策が始まっているようです。
FXプライム byGMO
FXプライム byGMOは『緊急お知らせサイト』をオープンし、サイバー攻撃などの影響でホームページが閲覧できないときにはこのページをブックマーク登録をすることで案内を確認することもできます。
また、Twitter公式アカウントでも案内を掲載するとのこと。
■Twitter公式アカウント
アカウント名：@fx_prime
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