いよいよ今月末の2月27日から、法人口座のレバレッジが規制されます。
どのように変わるのか調べてみました!
法人レバレッジの規制内容
FXでは個人口座のレバレッジは上限25倍に規制されていましたが、法人口座には決まりがなく、100倍〜200倍以上のレバレッジ取引ができました。
きっかけは2015年1月に起こったスイスショック!
このときに多くの法人が損失を出したことです。
法人レバレッジの今回の規制内容のポイント
1.レバレッジの上限は過去の相場変動に基づき通貨ペアごとに毎週決定される。
2.業者側は証拠金率相当額以上の証拠金を預かることを義務づけられる。
※参考
「金融先物取引業協会:店頭法人FX取引にかかる証拠金規制」より
今回の変更のポイントは一律に規制するのではなく、通貨ペアごとに毎週倍率が変わる点で、通貨ペアによっては25〜100倍の差が出てくることになります。
法人口座のレバレッジは2015年〜2016年にかけてほとんどの業者が100倍以下となりました。200倍や300倍のレバレッジをかけれる業者もありましたが、今回の規制で100倍以下になります。
(ハイレバレッジで取引ができるのは残すは海外FXのみとなってしまいます。)
今回の規制に関して、各FX業者が対応についての発表が始まりました。
主要業者の対応を紹介します!
各FX業者の対応
【くりっく365】 ・相場変動を踏まえた必要証拠金率(HV方式)を適用。 ・毎週、取引対象となる通貨ペア毎に算出し、証拠金基準額として公表。 ・HV方式で算定したレバレッジが25倍を下回る場合には、HV方式に基づく証拠金率が適用。 >>>お知らせはこちら |
【GMOクリック証券(FXネオ)】 ・法人の必要証拠金率は、通貨ペアごとに毎週変動。(毎週金曜日のニューヨーククローズ後に変更) ・ほぼ全ての通貨ペアで現在の100倍以下。 ・通貨ペアによっては個人口座のレバレッジ25倍以下となることもある。 >>>お知らせはこちら |
【ジャパンネット銀行】 ・通貨ペアごとに、必要証拠金率を設定。 ・必要証拠金率は、毎週見直し。 ・レバレッジは基本的に25倍以上。 (毎週の見直しにより該当通貨ペアのレバレッジが25倍以上のときは該当週において、その値を適用) ・変更は2/13(月)から >>>お知らせはこちら |
【住信SBIネット銀行】 (変更前) 「レバレッジ1、3、5、10、30」の5つのレバレッジコースから選択が可能 (変更後) 法人レバレッジコースは「レバレッジ30」コース1つのみに変更 >>>お知らせはこちら |
【ライブスター証券】 (変更前) 「法人レバレッジ10、50、100」の3つのレバレッジコースから選択が可能 (変更後) 名称が「法人コース」に変更 ・毎週金曜日の終値で計算されるHV証拠金を使って算出し、翌週火曜日取引開始より適用(1000円未満切り上げ) >>>お知らせはこちら |
【みんなのFX】 ・通貨ペアごとの最低証拠金率の設定 ・証拠金率が毎週見直しされ、その翌々週より適用 ・レバレッジが選択制から毎週見直しされる証拠金率を適用 ・既存のポジションについては毎週見直しされる証拠金率を適用 ・2/13(月)から変更 >>>お知らせはこちら |
【LION FX】 ・メジャー通貨での最大レバレッジは約50~70倍 ・レバレッジが下がることにより、必要証拠金が高くなるため、ロスカットになる可能性が高くなる >>>お知らせはこちら |
【アイネットFX】 ・証拠金率は一律固定ではなく、過去の相場変動に基づいて通貨ペア毎に変動し毎週見直しが行われる。 ・営業日ごとに証拠金率判定を行い、有効証拠金が取引証拠金を下回った場合には、全てのポジションが成行注文にて決済され未成立の注文が取消される。 ・ループイフダンのログインIDが変更になる。 >>>お知らせはこちら |
【DMM FX】 ・法人口座のレバレッジについて、その上限をこれまで通り25倍。 ・法令等改正の要旨に記載の通り、各通貨ペアの上限レバレッジは毎週見直しされる。 ・見直しにより、上限レバレッジが25倍を下回った場合は、該当する期間において当該下回ったレバレッジを設定。 >>>詳細はこちら |
【外為ジャパン】 ・法人口座レバレッジを100倍から25倍に変更。 ・法令等改正の要旨>に記載の通り、各通貨ペアの上限レバレッジは毎週見直しされる。 ・見直しにより、上限レバレッジが25倍を下回った場合は、該当する期間において当該下回ったレバレッジを設定。 >>>お知らせはこちら |
【ひまわり証券】 ・法人口座のレバレッジはドル円約60倍 ・その他の通貨ペア約30~80倍 >>>お知らせはこちら |
※【HV証拠金とは】
HVとはヒストリカル・ボラティリティの略で、過去の一定期間の為替の変動率をもとに計算された証拠金のことをいいます。
※各FX業者によってレバレッジ規制を適応するタイミングは異なるので、取引中のFX業者の動向をご確認くださいね!
※お知らせには必要証拠金率●%とありますが、●倍の方がわかりやすいのでそのように表記しました!
(必要証拠金率1%=レバレッジ100倍、2%=50倍、4%=25倍となります。)
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