為替相場を動かした歴史に残る出来事『アベノミクス』

アベノミクス

FX取引が始まった1998年から、かれこれ19年が経過します。
その中でも、これまで為替相場を揺るがす出来事が起こりました。

相場を揺るがした過去の出来事を振り返ってみましょう!

今回は2012年12月26日から始まった「アベノミクス」です。

アベノミクスとは?

デフレ脱却のために、2012年12月26日から始まった第2次安倍内閣で安倍首相が表明した「3本の矢」を中心とする経済政策のことです。
そしてここから大幅に円安・株高が進みました。

アベノミクス開始の2012年12月~2013年12月までで米ドル円は約80円台→105円台まで円安。
日経平均株価も8000円台→1万6000円台まで株高が進みました。

アベノミクス
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アベノミクスの中身

ベノミクスは3本の矢といって、日本の経済が豊かになる3つの方法を提案しました。

・金融緩和・・・お金の回りをよくすること。
日本銀行が主体で行います。市場に流通しているお金の量を調整し、景気や物価を動かす制作です。
定期的に日本銀行か金融政策を発表していますが、アベノミクスでは日銀の黒田総裁の会見で市場に影響を与える発言を繰り返し、黒田バズーカと言われました。
たとえば、2014年4月の日銀の決定会合では、「これまでとは全く違う次元の規制緩和をする」また、「金融緩和だろうがなんだろうがやる!」(2014年9月)などなど。

・財政政策・・・税金を使って必要な事業を行うこと。
国が積極的に需要を拡大することで、需要拡大→企業業績の向上→雇用増加という循環を生み出して景気回復をめざすものです。
2013年1月の閣議決定で、緊急経済対策費に10.3兆円の支出を決定しました。

・成長戦略・・・規制を緩和して、民間企業や個人が活躍できるようになるというもので、扶養控除の見直や育児休暇の促進など。特に女性が活躍できる社会を目指した内容です。

アベノミクスから、かれこれ5年が経過しました。
実際に効果があったのかどうかと問われると、それぞれで、円安、株高は進んだものの、景気が回復したという実感や給与が上がったという話もあまり聞きません。
各界からは評価する声、否定的な声とさまざまです。

アベノミクスで円安が進んだ背景

2012年11月15日にデフレ脱却&無制限の量的緩和策を打ち出したことで、円安と株高が進み、選挙戦以降もさらに加速したことでアベノミクス、安倍トレードという言葉が流行しました。

円安が進んだ背景は・・・・

民主党時代はリーマンショックの影響も有り、1ドル80円台の円高でした。
しかし、2012年12月に自民党が政権をとると2013年1月には1ドル89円になり、
その後半年も経たないうちに1ドル100円を超えました。

この円安の流れになった最大の原因は第一の矢である『金融緩和』です。

日銀がお札をたくさん発行したことで、市場に日本円が溢れました。

日本円が市場にあふれたことで、今までに比べて日本円の価値が下がりました。

これが金融緩和をすることによって円安になるメカニズムなんです!
もちろん、これをするという政策発表によって
多くの投資家が、円の価値が下がることを恐れて(=円安)円を手放す動きや
アメリカが金融緩和の縮小(=ドル高)の影響の流れもあって一気に円安へ傾いたと言われています。

アベノミクスの影響(国内FX、株取引など)

リーマンショックの時より大きく円安、株高が進み、その流れが長期的に続いたことでだことで、利益を出す個人投資家もたくさんいました。
そうした方々はアベノミクスの恩恵を受けたのではないでしょうか?

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